『中尾幸介&gumiのインド古典音楽講座』を終えて

11月8日 雨 京都は宇治にて「なるほどインド古典講座」が終わりました。
この勉強会を提案し、企画構成、主催、そして演奏の全てを担ったタブラ奏者:中尾幸介さん。本当にお疲れ様でした。
幸介さんから提案頂いた時、 「自分の演奏を何度も見に来て下さる人達に、どうせなら少しでも見所を知って頂き、鑑賞や入門のお役に立ちたい。」 という真摯な話を伺いました。


では、僕はメロディーやラーガについて担当しましょう。という事になり、当日もおおよそそういった分業で楽しく講義出来たように思います。
インド古典音楽の魅力の幅と深さは真剣に考え出すと大変なものになると思います。
実際に今回も終えてからの感想を伺うと、
「数学や哲学的な側面のお話が良かった。」
という方もいらっしゃれば、
「ラーガの事が少し分かって良かった。」
また、
「歴史を辿るとずっと宗教と共にあったこと。」
「音の紹介のパートが即興による一音一音の捧げ物。」
など、皆様それぞれにピンとくるポイントは違うようです。
僕は奏者としてきちんと演奏できる事は前提として、こういったたくさんの側面の魅力も真剣に学び続けたいなと思いました。


また、勉強会やNamasteTime!を行うたんびに思うことは、「日本でもこうして高みを目指せる理由。」として、
「鑑賞頂ける愛好家の皆様が高い水準を持ってお聴き下さること。」
が挙げられます。
ほら、よく大阪のお客さんは厳しくて、演者に向かってヤジを飛ばしたり、、結果それが愛情だったりで、演者はお客様に成長させてもらう。という話。
今回のような「鑑賞」の為にわざわざ勉強しに来て下さることって、すごいことじゃないですか。(笑) 是非、幸介さんやgumiのLIVEに来る度に、少しづつ理解も深まるというような気配りと意識を続けて、相互的に成長して行きたいなと思います。

