バラナシのサンカトモーチャンテンプル(ハヌマーンテンプル)を参拝してきました。
2月1日、昨日は夕方にハヌマーンを祀っているサンカトモーチャンテンプルを参拝しました。
エントランスでは厳重に荷物検査がありカメラなどは荷物箱へ預けないといけないので、残念ながら写真はありません。
面白いのが入ると敷地内は猿園!?かと思うほど猿の群れが暮らしています。
ハヌマーンの保護のもと、ここでは特に猿に対して手あげる人がいないからでしょうか。(笑)

とても大きなハヌマーンの神像を中心に大きな寺院と大きな敷地。
ここでは、多くのヒンドゥースタニの人々が熱心に礼拝しています。
僕もひとしきり詠唱を済ませ、心を込めて礼拝をしてきました。
どうかハヌマーン神のようにあれます様に。
ラーマーヤナ及び、ハヌマーンの物語はどこをとっても非常に感動的で学びが多いです。
これからもずっと学び続けることができますように。
最後にサンカトモーチャンテンプルについてのお話を。
以前、HeartGathering***のHPにもUPした記事です。
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聖者の物語『トゥルシーダス』①
1574年~76年の約2年間の間にサンスクリット語で綴られた叙事詩ラーマーヤナをありったけの献身愛を詰め込んで、ヒンディー語に書き直した聖人であり詩人であるトゥルシーダス。
そのトゥルシーダスがラーマーヤナを書き始める前に、ハヌマーンとラーマ様の念願のダルシャン(神様を見る事)を叶えたエピソードが残されています。
ある日トゥルシーダスが、枯れた木に水をやりプージャ(儀式)をしていると、目の前に精霊が現われました。
トゥルシーダスはとっさに、 「自身の目でラーマ様のダルシャンの機会を頂けますように。」 と願い出ました。
その精霊は、 「それは私の力を超えた願いであるゆえ、私には叶えてやることができない。しかし、その願いはハヌマーンによって叶えられるだろう。」
と言いました。そして、
「ハヌマーンはハンセン病患者を装って、毎日あなたのカタ(ラーマーヤナ物語の詠唱)を聴きにくるであろう。 一番始めにあなたの集会に来て、一番最後に立ち去る者がいます。その者こそがハヌマーンです。」 と予言しました。
その夜、一番始めに来たハンセン病患者が、集まりの一番後ろにちょこんと座るのをトゥルシーダスは確認しました。
カタが終わり、その患者が森へ帰るので、トゥルシーダスは後をついて行きました。
そして、森の中でトゥルシーダスは彼の御足に礼拝を捧げながら、倒れこむようにして叫びました。
「私はあなたが何者か知っています!」
ハンセン病患者は答えます。 「何のことかね? わしはただのハンセン病患者じゃ! 構わんでくれ!」
トゥルシーダスは負けじと、 「いいえ!どうか待ってください!あなたは私から逃れられません!」