「僕たちの流派であるラクノーガラナはね...」Pt.Deepak Maharaj来日京都公演より

Pt.Deepak Maharaj(パンディット・ディーパクマハラージ)氏(北インド古典舞踊)の関西ツアーの最終日、京都公演に参加させて頂きました。
Pt.Deepak Maharaj氏といえば、Padma Vibhushan (パドマヴィブーシャン)Pt.Birju Maharaj(パンディット・ビルジュマハラージ)氏の息子にあたる御方です。
Padma Vibhushanとはインド政府が与える最高峰の栄誉ですが、まだ現役であられる父のPt.Birju Maharaj氏は1986年からこの栄誉を受けていらっしゃるということで、とんでもない御方です。


「その息子」ということで、おそらく生まれた時からずっと有名なDeepak Maharaj氏。
一度だけ、リハーサルというか、録音で伺った機会と、本番で伴奏させてもらいながら拝見させて頂きましたが、その期待値をはるかに超える超絶技巧で圧巻でした。
楽屋で僕とtiko*ちゃんにお話しいただきましたが、
「僕たちの流派であるラクノーガラナはね、とても繊細なんだ。
拍子に合わせてダイナミックに足技を繰り出すだけでなくてね、表現のあらゆる可能性を追求している。
演技的な神話のシーンなんかは、その人物になりきって、それこそ目や眉の動きだけで彼や彼女を表現しているんだ。
僕の父は偉大な人でね、周りにいる楽士さん達にも舞を推奨して、いかに表現が創造されるのか、という事を楽士さんにも経験してもらって音を付けてもらってたんだよ。
だから、一つの表現にしても、とても密で繊細で説得力があるんだ。」
と。



今回はたくさんの知人も京都公演にかけつけてくださいましたが、みなさんのDeepak Maharaj氏の舞台への感想が軒並み高評価で、やはり一流のパフォーマンスはすごいな、と納得させられてしまいました。
専属の楽士さん達も連れてきていらっしゃって、楽士さん含め皆さん、気軽に接してくださってとても助かりました。
楽士さんの中に日本人っぽい人も混ざっていますが、衣食住のどの文化も、ほぼインド人化しつつある大阪のイシハマタダオさん(シタール)です(笑)。
