【めちゃやばい!?Dance Of Shiva2017出演を終えて】







「今年でこのスタイルのDance Of Shivaはいったん終了します。」
とイベント10日前に突然、主催者から宣告された11回目のShiva。
伊豆の山奥で開催される2泊3日、夜通しで音がなり続けるトランスとインド音楽を軸としたレイブパーティー型野外音楽祭。
これだけ大きなフェスを開催するには、何ヶ月も前からこれに向けてスタッフ総動員で準備が必要らしく、あまりの苦労や疲労感は想像を絶するようで、この宣告は誰もが寂しく思いつつ、心身の苦労を皆が察した。



さて、当日は3日間とも晴れ!
なんなら、準備片付けの前後日を入れても1週間まるまる晴れ!
聞くところによると、雨嵐でステージの屋根が飛んでいったり、キャンプサイトが雨水で浸水など、たくさんの困難な年を重ねつつの最終章だったらしい。
快晴続きで本当に良かった!
しかも、夜は満点の星と、、
気づいていましたか?
三日月、シヴァムーン!!
最後だっていうのに、ステージの前貼りやデコをフルモデルチェンジして、しかもデザイン起こしや線引き、工作を主催者が自らやっていたそうで、楽しむ事に真っ直ぐなところが、みんなを惹きつけてやまない主催者のこだわりが会場中に迸っていました。
もちろん、デコや照明、音響やVJ、運営陣など何チームも召集されていたようで、一点集中型。つまり、何ステージもエリアを分散せずに一つの空間を多様性をもって演出するように考えてらっしゃるとかで、他のパーティーでもなかなか無いだろう独自の世界観がそこにありました。
単純に楽しむだけの僕たちは、飛び込んでくる世界や飽きのこない変化のある演出にただただ感動しトキメキ続けさせて頂きました。
僕はちょっと上の方へ登って、そこからカラフルビビットでピースフルな世界を眺めるのが好きだったなあ。


日本、いや世界中でも恐らく「トランスとインド古典音楽」をコアなディープさをもってレイブパーティーのメインコンセプトに持ってくるお祭りって他に絶対に無いと思う。
主催者のいい意味で個人的な趣味が強烈に反映していると思うんですが、だからいいんでしょうね。
ありそうで無い。
普通、レイバーは踊りたいからトランスで固めて欲しいし、インド古典ファンだったら座って静寂と共に聴き続けたい。
この2つ、なんとなくインドくくりでありえそうだけど、実際は何も考えずに一緒のイベントにただ放りこまれると、お客さんのバイオリズムはえらい事になっちゃう。
そこで、お客さんが最初から最後までずっとナチュラルに楽しみ続ける事が出来る激選ラインナップとタイムテーブルで、ゆるやかで大きなバイオリズムの流れを考えてくださるから、僕たちは気づいたらずっと楽しんじゃってる。
僕はインド古典の人間でもあるんで、再度、念を強く念じつつここに書きたいんですが、「無いんですよ!!こんなイベントは!!」
特にインド古典音楽はトランスシーンよりはるかに小さな世界です。特に日本では。
インド古典音楽をインド古典音楽好きに発信するのは簡単なんですが、広がりを考えるとき、知らない人に興味を持って頂くのは相当タフ。
こういったピースフルな雰囲気と人たちの中で、主催者のぶれないコンセプトも加わった場所では、インド古典音楽の新たな可能性はとても祝福されている状況なんです。
ありがたいんです!
マニアックになりお客さんの数が減るかもっていうリスクを、逆にいろいろ多様性にとんでて楽しいでしょ!ってもってってくれてるこのスタンスはめちゃくちゃ尊敬でありがたい事なんです