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バーンスリー教室で学ぶ生徒さんの声
渡部愛さん(バーンスリー歴1年)

Namaste!(以下N):皆さま、こんにちは!
 今回はさまざまな音楽家や芸術家が登場する年に一度の恒例企画・Collection!2016(12月11日京都)に出演予定の渡部愛さんにお話をうかがいます。

 それでは愛さん、よろしくお願い致します!
 
 
愛さん:はい!緊張しますがよろしくお願い致します!

 
N: 今回、愛さんはインド古典音楽の代表的な楽器の1つ、インドの横笛・バーンスリーで出演予定ですね!
 愛さんはギターやウクレレ、ハルモニウムなどいろんな楽器を奏でていらっしゃいますが、バーンスリーも演奏するんですね!?
 けっこう知らなかった人多いんじゃないかな(笑)。
 バーンスリーをいつ頃はじめたの?

 
愛さん:去年の今頃やったかなぁ? ちょうど一年になると思います。
 Gumiさんとタブラ奏者中尾幸介さん主催のイベント『なるほどインド古典音楽講座』での、Gumiさんとの出会いがきっかけです。その時に、レッスンをされていることを知りました。
 skypeレッスンも可能というところが、自由に出かけられる時間が少なく、自室でのデスクワークが多い私にとって、とても魅力的でぴったりの条件やったんです。

 
N:確かに愛さんはいつもご多忙そう! お子さんもいらっしゃいますしね。
 しかし、またなぜ横笛? バーンスリー??
 
 
愛さん:話せば長くなるんですが・・・いいですか(笑)!?
 小学生の頃、リコーダーが大好きでした。その頃は、放課後なかなか家に帰らず、気の合う友達と木に登ったり、近所の土手や竹やぶを探検したりの毎日でしたが、一緒に遊ぶ友達がいない時は、リコーダーを吹きながら帰ったり、リコーダーがない時は、口笛を吹きながら帰ることも多かったんです。


 もともと笛が好きだったんけど、大人になってアジアの国を旅行してまわった時に、時間を持て余して、マレーシアでは竹製の縦笛を買って毎日吹いてました。

 

 インドでは、笛の上手な人が沢山いました。ある時、ヴァラナシで出会った笛吹きの韓国人の男性から、笛を一本プレ

ゼントしてもらったんです。
 それからも、暇さえあれば笛を吹いてました。

 

 またある時は、リシケシのガンガーのほとりで笛を吹いて物乞いをしている、目の不自由なおじさんの演奏を聴いた途端に、宇宙の始まりのヴィジョンが目の前に広がるという、とても不思議な体験をしました。ヴィジョンが見えたのは一回きりでしたが、その演奏がとても素晴らしくて、それを聴くために毎日のように通いました。

 しばらく時は流れて、2014年11月、バーンスリー奏者であり自作の笛を長年製作しておられるNoriさんに出会いました。『笛が大好き』という話をしたところ、Noriさんも、笛をプレゼントしてくださったんです。『私は笛にご縁があるなぁ?』って、つくづく思ったし、とても嬉しかったです。
(NoriさんのWebsiteはこちら。http://norishree.com)

 

 ところが、その頃は毎日忙しくしていたし、吹きたくても何をどう吹いてどう楽しんだらいいかがわからなくて、手をつけれらずにいたんですよね。そしてちょうどその一年後、Gumiさんに出会い、晴れてバーンスリーを習えることになったというわけなんです。ずっと探していたものを見つけた!って感じでした。
 
 
N:『宇宙の始まりのビジョンが目の前に広がる!』これすごいですね。でも、何かわかる気がします。バーンスリーだけでなく何か衝撃的なことが起こったり引き寄せられる時って、予期せぬ不意打ちだったり、自分が見たいと思っているっものをはるかに超えていたり。
 しかし、笛自体は意外と愛さんにとって身近な存在だったんですね。

 バーンスリーはどうですか?思ったよりも難しい?

 
愛さん:あまり、難しいとは感じてません。
 ただ、圧倒的に自主練の時間が足りないと痛感してます。
 技術的な難しさというよりも、継続して練習時間を確保することの難しさや、笛を吹ける場所と時間の問題があるなあ、と思います。
 現代日本人の忙しい生活、住宅事情などの影響を、私も受けているんだと思います。
 でもその分、練習出来る時は集中してやろうといつも思ってますし、自主練も楽しいんですよね。
 
 
N:確かに愛さんの集中力は何事にも感じますよ。だから、愛さんには一日24時間以上あるのかな?って思っちゃう(笑)。
 ところで、愛さんはキールタンやその他の音楽のセッションなんかにも、バーンスリーで前向きに参加していらっしゃいますね。
 そして、今回の12月11日の京都のCollection!2016で、愛さんはインド古典のスタンダードなスタイルで、ラーガの表現とタブラに合わせた合奏にチャレンジ!!
 習い始めてわずか1年ですごい度胸だと思います。

 どうですか? 即興やラーガの世界は?

 
愛さん:すごい度胸ですか!?
 自分ではそんな風に思わないんですけど、そういってもらえたら嬉しいです。
 私にとって、ラーガの世界観との出会いは衝撃的でした。まだ、それを何と表現したら良いのかもわからないんですけど、Gumiさんから教わる度に、もっと知りたい!って純粋な興味を持つようになりました。
 ラーガや即興を学ぶ上で難しいと思うところは、私自身にインド古典音楽を鑑賞した経験があまりないことかなと思います。
 そういったインプットがあれば、自分の演奏=アウトプットにも自然と表れるのかも知れません。
 肌で感じないと学べないことが沢山あると思うので、これからはインド古典音楽にふれる機会を増やしていきたいと思ってます。
 私は、バーンスリーを吹くことは、自分の中にある音楽をそのまま表出させることだと思ってるので、まずは自分の中の音楽を豊かにしていきたいです。

 そのためには必ず、演奏の技術が必要なので、基礎練習は欠かせないものだと実感してます。
 Collection!!に向けての練習が始まってから特に、そう思うようになりました。
 とは言っても、基礎練習はすぐに嫌になったり、飽きたりもします。そういう時は気分転換をしています。笛が吹けない場所でもそうなんですけど、時間を見つけて、歌って練習したり、Gumiさんの演奏の録音を聴いてイメトレしたりします。
 あとは、Raga Yaman(Collection!!でやるラーガ)をYouTubeで調べて聴いたりもしてます。

 本番へのイメージは、うまくいくイメージしかないです。
 なぜかな? 気合は入れてるけど、笛を吹くことが、楽しむため以外の何ものでもないからかもしれません。
 もちろん、プロの奏者の方はまた違うと思いますけど!

 
N:いいですね! 楽しみにしてらっしゃるのがすごく伝わってきました! こちらも楽しみにしています!
 
 クラスは楽しいですか?


愛さん:クラスは、もちろん楽しいです?!
 skypeはマイペースで出来ますし、かなり寛いで受けさせてもらってます。たまに、画面にうつらないところでストレッチしたりとかも。。。笑
 直クラスは、やっぱり一番ですね! Gumiさんのタブラと合わせての練習も楽しいし、お宅の雰囲気も大好きです。そして、奥様のTikoさんのお茶やお手製のお菓子も楽しみの一つです(笑)。
 
 
N: そういえば愛さん自身もヨガの指導者であったり、ヨガスタジオのマネージャーだったりと大忙しですね!
 なんとなくアウトプットとインプットのバランスが良くとれた人だなあ、と感心してしまいますが、何か特別に意識していることってあるんですか?
 
 
愛さん:以前は、アウトプットが苦手でした。
 それが自分なりにできるようになったきっかけは、3つあります。

 1つ目は、キールタン界でも活躍されているmasumi先生のチャクラワークヨガをはじめたことです。
 それ以来、ヨガを通して感じた、自分にしかわからない感覚・感情・思考・価値観などを言葉にして皆でシェアし合い、お互いを認め合うことが心地よく、自分の内にあるものを表現することが好きになりました。

 2つ目は、プロのライターの先生から文章講座で学んだことです。
 人に伝わる文章を書くためには、毎日の暮らしや仕事などで、解像度を上げてものごとを観察していくことが大切だと教わったことが印象的です。
 いつも今ここに意識をとどめておくヨガにも通じる考え方だと思いました。
そのおかげで、アウトプットを前提にしたインプットが、以前よりもできるようになったかも知れません。

3つ目は、京都トコ会館のオープンをきっかけに、いろんなことを自分が決断しなけらばならない機会が増えたことです。
 そのため、仕事に対する姿勢が以前よりもピリッと引き締まったかな、と思っています。
 
 
N:そうそう。愛さんはヨガの指導にヨガスタジオのマネージメントにと多くの人とさまざまな所で関わり合っていますよね。 表現力や責任感、決断力、いろいろ鍛えられそうです。
 そういえばFIVE ELEMENTSさん(愛さんのヨガスタジオ)はもうすぐ1周年ですね! 
 
 
愛さん:はい、おかげさまで!
 1年前のオープン時には、GumiさんとTikoさんにキールタンを歌いに来ていただき、スタッフ皆からのサプライズもあり、心から祝福していただき、今でも感謝でいっぱいです。

 この1年は、ヨガはもちろんのこと、インド古典音楽やキールタンとのご縁があり、いろんな方に出会えて新しい世界が広がったことも、心に残っています。これもGumiさんやTikoさんのおかげです。本当にありがとうございます。
 次の1年は、これまで以上に落ち着いて、地道に、ヨガや音楽を通して、人のお役に立てることを積み重ねていきたいです。
 
 
N: もう1年・・・あっという間だなあ(しみじみ)。

 最後に、愛さんはヨガ、そして音楽を通じてどんなことを期待していますか?
 
 
愛さん:私は、ヨガや音楽を通じて、毎日の小さな暮らしを楽しめる人が増えることを願ってます。
 将来的には、ヨガスタジオFIVE ELEMENTSを、ホリスティック(全体的)な健康について、皆で考える場所にしていきたいと思っています。
 こころ・からだ・コミュニケーション・社会・地球(環境)。
 私1人が健康に生きることは、地球全体が健康であることにつながっていると思います。
 大きなことはできないけれど、身近な人とのつながりを大切にして、小さなことを積み重ねていけたらいいなぁ。
 

N:まったく愛さんの言動、そして活動には頭が下がります。
 FIVE ELEMENTSさん、同ビル内の京都トコ会館さんはNamaste!Groupもたびたびお世話になっています。

 あ、今回のCollection!2016もでしたね!トコ会館!
 是非とも、今後ともよろしくお願い致します!
 愛さん、今日は長い時間ありがとうございました!
 
 
愛さん:こちらこそ、ありがとうございました!今後とも宜しくお願い致します!
  12月11日に向けて練習頑張りますね!
 
 

 

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