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想いを書きました。8月3,4,5日【インド古典音楽・至福への道上映会&音宇宙・瞑想坐会】について

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今回、映画主演となるWaka氏は、約10年前に劇症肝炎にかかり約1週間意識不明状態に。

生死をさまよう異次元の時間感覚は途方もなく、再び身体に意識が戻った時、まるで生まれ変わったような感覚だったそう。

後遺症として片腕が麻痺し、プロとして活動していたタブラは叩けなくなりました。

絶頂時期に演奏家としての道は閉じされてしまいます。

そんな中でも、死の体験をくぐったWaka氏は生への喜び、そして北インド古典音楽への憧れはやむどころか、一層の好奇心と意欲が湧き上がります。

リハビリも兼ねて手にしたのは、指の神経をあまり使わないところから始めることができた弓の擦弦楽器エスラージ。

打楽器のプロ演奏家だった氏は、メロディーの世界へ、またゼロからの挑戦。

そして、氏の尋常では無い努力と奇跡、師や周囲の人のサポートもあり、現在、彼はエスラージだけでなく、タブラも奇跡の復活を遂げ、唯一無二のメロディーと打楽器、両方の北インド古典奏者へ。

そんなWaka氏というフィルターを通しつつ、この映画は師や現地の奏者達、そして、聖地や生活の様子をリアルに映し出しています。

僕が受けた印象は、「学ぶこと自体の喜び」。

そこには師がいて、学ぶべき学問がはっきりとあり、努力や愛、祈り、そして仲間や環境などさまざまなものが異文化の中で関わり合い、学ぶ人の人生の大切なパートとなります。

見ていて単純に「いいなあ。」「私も頑張ろう。」そして、「インドに行ってみたい!」と思えるような作品です。

今回は、自分で撮影にインドまで行った監督のYijie氏自身も交えて、Waka氏と簡単なトークも用意しています。

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後半は「瞑想」に重点を置いた本格的なインド古典音楽をWaka氏本人を交えてWaka×gumiでお送りします。

北インド古典音楽は本来、わざわざこのように「瞑想坐会」と書かなくても瞑想的な音楽です。

では何故あえてこのように強調するのか。

それは、日本で演奏する場合大抵は、1、2時間演奏枠をもらっても、一般の人の時間や音楽感覚に合わせ、長くても10-20分刻みぐらいで演目を大きく変えます。

明るい曲、渋めな曲などなど が、本来は1-2時間ぐらいかけて、1本(1曲)通しなんですね。笑

そんなですから、非日常的なある一定の世界観(ラーガ)の中でどっぷりと瞑想的に浸ることができます。 もちろん、Zenのような「無」の種とは違ってそこには音があります。

ただ、現代では短い曲が多く、何かのアルバムやメディアの音楽を聴いていても、それ自体が忙しすぎる気がします。

ながーく非常にゆっくりとしたところから始まり、日を焚きつけるように徐々にラーガという宇宙樹が展開し盛り上がりを見せる超尺の演奏会の中でどうか心からくつろいで頂き、シンプルな旋律の世界に心を合わせて頂けたらなと思います。

今回も円陣で会場をセットし、中心で演奏。にしようかなあ。

意外とない生楽器だけの演奏会。会場に是非来て体感して頂きたいです。

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